湯島の白梅

先ごろ、大変懐かしい方からお電話をいただきました。
東京・湯島の老舗、「アリガゴルフ」のお嬢様からでした。

「アリガゴルフ」で検索したところ、当店のホームページがヒットして、中には昔に親しんだ名前があり、懐かしくてお電話を下さったそうです。

私の父・松浦静香は、昭和36年に名古屋市東区長塀町で「松浦ゴルフ商会」を創業いたしました。ゴルフの商売をはじめるにあたり、アリガゴルフで修行させていただいたのです。私が生まれて間もない頃でした。

お嬢様からその当時の色々なエピソードを伺いました。
社長のお宅でのひとコマです。

コタツの中で、誰かの足が触れたので、お嬢様が、
「この足だあれ?」と尋ねたら、
「僕だよ」と答えた、子供を子供扱いしない父の口調が印象的だったそうです。

その頃が懐かしかったのでしょうか。時折「湯島の白梅」を口ずさんでいた父。その父が存命であれば、お嬢様との懐かしい昔話に花を咲かせたのでしょうが、、、平成九年に亡くなりました。

老舗と呼ばれたお店がどんどん姿を消し、低価格が売り物の量販店が業界の主流となる中。あえて時代に逆行して、専門店としてのきめ細やかな商売を続けよう。。。

受話器を置いてそう思いました。

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父とジーン・サラゼン プロ。写真の父よりも私のほうが年長になりました。