ゴルフクラブのお手入れ(その1)
多くのお客様のクラブを見ていますが、いつも感じるのがグリップの状態の悪さ。スリ減って、穴がシャフトまで到達しているのは論外としても、硬化してツルツル滑る状態で使い続けている方が多いのです。この状態では即刻グリップ交換しなければなりません。
ゴルフクラブのグリップに使われているゴムは、未使用でも空気中のオゾンによって自然に劣化して、表面がカチカチに硬化します。だから、スリ減っていなくても黒光りしているものはすでに寿命です。
次に多いのがグリップの汚れ。減ってもいない、劣化もしていないけれど、感触が悪い状態。新品のグリップを握っていただくとその程度の悪さをすぐにご理解いただけます。
この段階なら、グリップを交換しなくてもOKです。クラブを洗面所で洗ってください。
1)グリップ全体に水をかける
2)タワシや洗濯ブラシに石鹸をつけて全体をこする
3)石鹸を水で流す
4)乾いたタオルで水気を取る
上記のとおり簡単なことなのですが、ご注意いただきたいことがあります。それはグリップエンドを下にして水が入らないようにすること。もうひとつは、ふき取りの際、ゴシゴシこすらないこと。
グリップのラバーには細かい凸凹があって、それによって手にガッチリ食いつくのだけれど、ゴシゴシと拭くとゴム表面の凸を削り取ってしまうのです。だから結果は全くの逆効果。そして、コード(糸)入のグリップの場合、ゴムだけがスリ減ってコードが表に出てしまい、ゴムの食いつきが無くなって大変滑りやすくなります。時々、練習場に備え付けのオシボリでグリップを拭いている方を見かけますが、これは絶対に止めていただきたい。
以上の点をご注意いただけば、グリップの状態は良くなります。ナイスショット!間違いないです。
是非、お試しください。